基俊介君について考える

 

基俊介という人物を知った日

私が基俊介君という男の子を認識したのは2020年6月20日のHappy Live後だっただろうか。

突如登場した7人のJr.に衝撃を受けたことを覚えてる。

 

この間のブログでも少し触れたけれど、ここ1年で私はジャニーズにハマった。Jr.を応援していることもあり、ひとしきりジュニアの名前と顔は覚えたつもりだった。でもこれは”つもり”でしかなくて、まだまだ知らないジュニアがたくさんいたことをこのライブで知る。グループになっているジュニア以外は正直、露出が少なく見る機会はほとんどない。

 

この時、突然出てきた7人のパフォーマンスに心底驚いた。無所属のJr.でもこんなに踊れるのか…。この人たちはどんな人たちなのだろう…気になって仕方がなかった。

彼らがその日披露した曲は2曲。『DON‘T EVER STOP』と『Vanilla』。たった2曲で心を掴まれた。KAT-TUNを彷彿とさせる攻めたパフォーマンスに釘付けになった。

 

これが当時"クリエC"と呼ばれた7人との出会いだった。この時7人はグループではなかった。7人でいるけれどグループ名はない。名もなき7人。ジャニーズJrとして紹介された。

その時カメラによく抜かれていたのはセンターの佐藤新。世間に知ってもらう入り口としてはセンターを抜くのが一番良いのだろう。可愛らしい顔立ちとパフォーマンスのギャップにやられた人は多いのではないだろうか。その策略に私はまんまとハマった。私は7人の中で新のことが気になり、その後発表されたSummer Paradice2020の配信ライブを迎えた。このサマパラは15時公演と18時公演の2公演。この公演で私は基君に堕ちていくことになる。(推し変の速さが異常なのは恐縮です)

 

サマパラのセットリストは最初から最後まで攻めた印象が強かった。本人たちも後の雑誌などで言っているけど、これで終わりにさせないためにかなり攻めたセットリストを組んだらしい。前半からバチバチに踊る曲が多くそのパフォーマンスに圧倒された。私は2公演目の終わり頃まで推しを決められずにいた。最初に気になった新と子犬のようなかわいい顔をした奏、7人の中で一番小柄なサラストマッシュの基君。3人ともこちらに向けてあざとい表情や仕草をする人たち。正直迷った。

 

最終的に一番の決め手になったのはダンスだった。私は手先足先まで神経の行き届いたダンスをする人に目がいく。基君は細かい音をきちんと拾いながら丁寧に踊っていく人だった。ああ、この人の踊り方が一番好きだなあなんて思いながら2公演終わったころには基君の魅力に引き込まれてた。そこからはどんどん愛が募る。

 

発展途上の7人を応援していくのは本当に楽しかった。まだ周りにあまり知られていない彼らは自分だけが知っているという優越感と磨かれる前の原石を見つけたような嬉しさがある。周りに見つけられていない彼らの良さを知っているのは自分だけ。それが私にとってはすごく大きな意味を持つ。私は完成されたものにあまり魅力を感じない。未完成で伸び代があるものに魅かれる。かつて大好きだった陸上もトップ選手が出場するオリンピックや日本選手権ではなく、未完成な学生の大学駅伝が好きだった。現状に満足しない成長過程を見ているのが好きだったから、きっとそういった部分でジュニアという立場はどこか似ているんだと思う。デビューを目指し成長していく彼らを応援するのが楽しくて仕方がなかった。

 

7人ともグループを組んだ経験はない。奏のみ入所後に1度あったけど1年弱で自然消滅。自身が受験のためジャニーズの活動をセーブしているときに周りの同期たちは皆グループに所属した。7人から放たれるオーラはアイドル特有のキラキラ感というよりギラギラ感がある。私は彼らをハイエナみたいなグループだと思ってる。貪欲にどこまでも食らいついていくようなそんな空気を感じる。今まで陽の目を浴びてこなかったんだもの。やっと巡ってきたチャンスを無駄にするわけにはいかない。そんな思いに溢れてる。

 

彼らは全員が20歳を超えている。平均的に10代でグループになることが多いジャニーズJr.の世界で20歳を超えてからグループになることは珍しい。彼らはいわば遅咲きの集団。イレギュラーなグループの発足だけど、今までのような選抜制から実力主義の世界になっていく予感がする。私はそうであってほしいと願う。努力している人が報われる世界であってほしい。この7人はジャニーズJr.の台風の目。他のグループとは温度感が違うように感じるのは、これを逃すと次はないとみんなが思っているからだと思う。そこにかける思いや熱意がパフォーマンスに表れているんだと思う。そして彼らの想いが見る人の心を掴んでいくのだと思う。暑苦しいくらいに熱量のこもったパフォーマンスを見て心が動かないわけがない。その必死さが私は好きなんだと思う。

 

私はなぜ基俊介という人間に惹かれるのだろうか。

 

私は昔から見た目で人を判断するタイプではない。人として尊敬できなければいくら顔が良くても推せないと強く思っている。人を好きになる上で中身がだらしない人には魅力を感じないし、顔が良いからという理由でなんでも許せるかと問われてもそうではないのでやはり人間性は大事だと思う。ジャニーズに関しては顔のタイプは違えど顔が良いというのは大前提なので、その人自身に惹かれるものがあるかどうかが重要だと思ってる。

 

性格

性格で言えば私は真面目な人が好き。直向きに努力する人を好む。私自身も多分真面目な部類に入る。好きなものに関しては人一倍熱量を注ぐ人間なので同じようなタイプでないと好きにはなれないし、尊敬はできない。今の環境に満足し、何もしない人が私はどうも苦手だ。現状満足せずに高みを目指している人に魅力を感じる。そうは言っても理想の相手を見つけることはなかなか至難の業で、アイドルたるもの必死な姿や努力を見せない人なんてたくさんいる。多分基君もそういうものをあまり見せないで努力する人だと思う。自分のしてきた努力をひけらかさないタイプ。控えめながらも芯があり、自分を持っている基君はとても素敵だなと思う。そんな人を見つけられて心底私は幸せ者な気がする。

 

2020年のサマパラで初めて披露したボイスパーカッション。彼は1.2年ほど前に趣味でボイパを始めた。その趣味が今や基君の特技の一つとしてIMPACTorsの重要な武器になっている。彼は特技としてボイパを挙げているけれど、ライブ以外で披露しているのを私は見たことがない。自分の特技を安売りしないのが彼の良いところだと思っている。

2回目に見たのは2021年5月に行われたジャニーズ銀座(以下、クリエ)。初有観客ライブの時に観客を前にしては初めての披露になった。この時、初お披露目のサマパラの配信からはおよそ9ヶ月が経っていた。クリエでの基君のボイパを見た時に感じたのは“進化”だった。サマパラを見て以降基君を追い始めたけどisland TVや雑誌でボイパの話を出したことはほとんどなかったと思う。練習しているとは言っていたのかもしれないけど(わたしは全部を把握してるわけではないので知らないけれど)、この技が出来るようになっただとかそういう詳細は言ってなかったと思う。多分言ってたら私が騒いでる。出演した番組でもそんな話を一言も聞いたことがないから自分の得意とするものを安売りしない基君はめちゃくちゃカッコいい。ここぞという時に見せるんだもの、こりゃ沼にハマっちゃうよ。

 

MCのトークがグダることはよくあって、それが例え好きなグループだったとしても正直途中からつまらないと感じることもある。そういう時に大事なのは機転が効く人。ああ今間延びしてるなって時に感覚的にわかって対応出来る人はかなりポイントが高い。逸れた道を軌道修正できる人は本当に大事だと思う。

 

基君はそういう場の空気が読める人だと思う。そして打破するための術を知っている人。今自分がどう動けば場が収まり次に行けるかを瞬時に考えられ実行出来る人。MC経験は少ないけれど、バラエティ番組のMC枠を狙っているだけある。頭の回転が速く、即応性が高い。目立たないけれど縁の下の力持ちとしてグループを常に支え、舵取りができる重要な人材。それが基俊介という男である。

 

彼はグループの振り付けをおこなうコレオグラファーでもある。サマパラでは横原と共に2人で9割構成や振付を考えた。基君の振り付けの特徴を挙げると彼は比較的多めに音を取る。細やかな振りと歌詞に合わせた表現が魅力的だ。この歌詞に合わせた表現がとてつもなく良い。IslandTVで二宮和也のソロ曲「虹」のサビ部分を自身の振り付けで踊った動画が公開された。注目して欲しいのは歌詞と相まった細やかな振りと滑らかなダンス。そして表情。曲の切なさや繊細な感情の表現を手指の振りと表情で表現した。手先足先だけでなく曲によって表情で魅せ方を変える。それが彼の良さであり、彼が拘っている部分。特にこの「虹」では彼の切なげな表情や流し目が更に曲の良さを引き出しているように思う。

基俊介の色を加えた振り付けは、それはそれは後世に残したいほど切なくて愛おしさが詰まった作品だった。私はこの動画でこの曲を初めて知った。ああ、こんな良い歌を知らずに私はここまで生きてきたのか…もったいないことをしたと思った。基君がいなかったらこの曲には永遠に出会わなかったかもしれない。素敵な曲を教えてくれてありがとうの気持ちでいっぱいになった。丁寧で繊細な唯一無二の表現者、基俊介の魅せる踊りを是非この目で見ることをお勧めする。

 

彼は器用な人であると思う。元から努力家なところもあるけどそれだけでなく多分勘のいい人だ。なんでも卒なくこなしてしまう(そのように見せるのが上手なだけなのかもしれない)。あまり全面に出していない歌においても安定感がある。その歌声に驚いたのはサマパラでのソロ部分。1公演目の前半、初めてのライブに緊張からか喉があまり開いていないメンバーが多い中、透き通った安定感のある声で会場を魅了した。音を外さないだけでなく、心地良い伸びやかな歌声はもっともっと評価されてもいいと思う。本人はもしかしたら気付いていないだけなのかもしれない。私はその歌声が心底好きでいつかソロでの曲もやってほしいと思ってる。どんな曲であれば基君の良さがより引き出されるだろうか。考える時間もまた面白い。

 

 

第一印象とその後

基君の第一印象は7人の中で一番小柄なサラストマッシュだった。ライブ中の表情が非にあざとい。カメラを向ければ可愛らしいポーズや表情をするし、それなのにかっこいい曲ではばちばちに決める。表情で魅せる男だった。7人の中で最年長でありながらいじられキャラ。物腰柔らかな話し方をするかと思えば、仲の良い人には鋭い突っ込みでバッサリと切り裂いていくし、その話し方のギャップがなんだか自分と似ている気がして親近感があった。周りをよく見ているので気遣いもできるし対応力がある。頭の回転が速く賢い人なんだと知る。情報量がとにかく多い。彼には見ていて飽きを感じさせない魅力が沢山詰まっている。

 

基君を見ていくうちに知ったのは、彼は誰よりも熱い男だということ。あの優し気な顔立ちからは想像できないほど熱い思いを抱いてる。それを知ったのは体育会TVのジャニーズ水泳部の回。オリンピック選手と対決するための合宿での発言で私は基俊介の本気を知る。中学・高校と水泳部だった基君にとって水泳は得意分野。負けるわけにはいかないと闘志を燃やすのも当然だった。また、この与えられた出番をチャンスだと思い臨む姿勢に誰よりも強い思いを感じた。同じ合宿メンバーのJr.達を前に「馴れ合いはいらない、俺は1位でゴールする」と断言し、合宿では本当にぶっちぎりの1位でゴールする。自分の発言を有言実行できる強さはなかなかのものだと思う。あの回は私にとって忘れられない回で、基君を応援するにあたってこれを観ずに基俊介は語れないと思ってる。こんなことを思い出しながら書いていたらまた見たくなった。何度見ても新しい発見があるし、常々基俊介という男に私は魅了されているのだと気付く。

 

生い立ち

基君は小学校5年生のころに観た滝沢演舞場(現:滝沢歌舞伎)に魅了されジャニーズ事務所に自ら履歴書を送る。親から提示されたジャニーズを受ける条件は中学受験をすることだった。親の条件を受け入れ、しっかりと難関の受験を突破し見事ジャニーズ事務所の門をたたく。滝沢演舞場に憧れ入所した基君は、晴れて2016年の滝沢歌舞伎で初出演を果たす。その時に着ていたTシャツが赤色だったことから、ゲン担ぎとして赤いものを身につけていることをつい最近雑誌で知った。あれだけ赤色に強い思い入れがあったのはこれが始まりだったのか…点と点が繋がる。この人は出会いやその時の出来事を大事にしてく人なのだろうなと思った。人の顔を忘れないという特技ももしかしたらこういうところから来ているのかもしれない。人の思考や行動の根源を知っていくのは実に面白い。育ってきた環境や経験、今までどのような人生を歩んできたか…小さなヒントを拾い上げてもっと基君のことを知りたいと思った。

 

 

基君の良いところをもう一つ上げるならば、真っ直ぐなところだ。普段は相手を傷つけず主張しすぎず、協調性の高さが際立つけれど、自分の気持ちには正直でぶれない。質問の矛先が自分に向いたときに基俊介の真っ直ぐさがより表れる気がする。素直で真っ直ぐでストイックなところはとても大好きなところ。これからも変わらないでいて欲しい長所。

 

 

共通点

私が好きになる人全員に共通していることはみんな物腰柔らかな落ち着いた話し方をする。声質も相まって言葉の語尾を置きに行くようなゆっくりと心地の良い話し方。相手が不快になるような発言をしない。思ったことがあるときはオブラートに包み、相手を傷つけない言葉選びをしていくような人たち。そんな彼らの優しさがとても好きなのだと思う。

 

私がこんなにも基俊介という人間に対してとてつもなく大きな想いを抱き始めたのはつい最近のことだと思う。今までのアイドルを応援する感覚とも恋とも違う新たな感情。クリエを観に行ってから基君に対しての感情が変化したように思う。「いまを生きる」の舞台で何度か、クリエ。何度も会っているはずなのにクリエだけはだめだった。正直かなり拗らせてしまい数日間はクリエのことが忘れられなかったし、3週間経った今も忘れられない。なんて印象の強いライブだったのだろう。それもそのはずで彼らにとって初めての有観客ライブという記念すべき日を共にし、しかもめちゃくちゃ良席だったんだもの。拗らせないわけがない。

 

大好きな人が目の前にいて、大好きな人のパフォーマンスや歌う様子、喋っているところをあんな間近で見ることができてしまったらそれこそ今までの距離には戻れない。毎日考えてしまうし声や姿を見るだけで泣き出してしまいそうになる。口を開けば基君の話ばかり。実に罪深い男だなあと思う。

 

 

基君好みの女性になりたい。クリエ後、私はそんな思いでいっぱいになった。まずどこから始めよう。やれることはたくさんたくさんある。

痩せる。洋服を一新。アクセサリーに気を使う。スキンケアも見直そう。髪の毛も手入れをしていこう。自分改革を決意。

 

 

変わりたい。

 

誰かのためにそう思ったのは久しぶりだ。時間はかかるかもしれないけれど、綺麗になった私で自信をもって基君に会いに行きたい。

 

26歳になる直前、そう決意した。

 

 

基君、私頑張るね。