「素顔4」で出会った男の子の話

 

さて、前回ジャニーズにはまった経緯を綴ったわけだが、

人生初のジャニーズのDVD(しかもJr.)素顔4を買ったことにより、私は担当を見つけることとなる。

 

ジャニーズに興味を持ち始めたものかっこいい、この中だったらこの人がいい!という感情はあるが、担当という言葉にいまいちピンと来ていなかった私。

どうやって担当を見つけるのだろう?担当と好きの違いは何?このグループだったらこの人が良いじゃダメなの?と友人の話を聞きながら疑問に思っていたが、突然その時はやってきた。

 

それは素顔4の序盤、グループが次々と登場してきた時だった。

ひときわ大きい歓声。彼らは静かに しかし堂々と佇み人々の注目を集めた。
王者のような風貌と赤と金色のヒョウ柄の煌びやかな衣装を身に纏っていた。

その場にいるだけで怯んでしまうような、強く猛々しいオーラが滲み出ていた。

 

それが彼ら、Travis Japanだった。

 

その中の一人に私は目が離せなくなった。

 

 女性のような中性的な顔立ち。綺麗な前髪。

 

ん?!この子は何者!?

きゅるりんとしたこの子は一体!?誰!???君の名は!?(古い。)

 

心の奥底に眠っていた感情が呼び起こされたようなそんな感覚に陥った。

動機が止まらない。

 

わたしはずっと君を探してたような気がする。

 小さい頃に埋めたタイムカプセルを掘り起こした時のようなわくわく感と懐かしい感覚。

 

やっと見つけた…この人を一目見てそう感じたのを覚えてる。

 

 

 

 

ジュニアの知識なんぞまるで無かった私はこの子の名前を知る術がわからない。

 

 早速、友人に教えてもらった。

 

「七五三掛君だよ」

 

よ、読めぬ。難読文字。

 

なるほど…シメカケと読むのね…しめちゃんて呼ばれてるの。

…シメ…チャン……かわいい…

 

 

ここで私は一生応援していきたい人を見つけてしまったのだ。

七五三掛龍也

 

 

この読み方をもう一生忘れることはないんだろうな。

 

 

 

私の興味を惹かせたのも束の間、中国っぽい摩訶不思議なイントロが始まると、

先ほど気になった前髪の男の子(しめちゃん)がガシガシバリバリと踊り始めた。

 

 

んんんんんn!????!待って????

 

ジャニーズってこんな感じでしたっけ!!??

私の知っているキラキラアイドルは何処へ??????!

 

七五三掛君だけではない。

 グループ全員が派手に暴れだす。

7人揃った華麗なパフォーマンス。

 

わたしは今、何をみているのだろう。これがジャニーズJr.????

圧巻のパフォーマンスに開いた口が塞がらなかった。

 

 

衝撃と困惑。

 

 

ジャニーズって凄い…

 

 

これがジャニーズJr.随一といわれるダンス集団 Travis Japanとの出会い。

 

彼らは私の心を掻っ攫っていきました。

 

 

 完全に七五三掛君に沼落ちした私は、彼の活動歴を調べた。

彼はどんな活動をしてきたのか。Travis Japanはどうやって出来たのか。

 

調べているうちにTravis Japanはとある舞台が根源だと知った。

 

 

PLAY ZONE

 

 

物事の根源から知らないと気が済まない私は早速PLAY ZONEを購入した。

彼らはどのようにしてグループになったのか。ただそれを知りたかった。

その一心だった。

 

 

 彼らはTravis Paineが振付を教えたジュニア達。

PLAY ZONEの舞台内でのユニット JR.A、S.A.Dを経て、今がある。

 兄組、弟組。これも重要なキーワード。そして出会いと別れ。

 

 順風満帆ではない彼らの生い立ちを知るにつれ、「ジャニーズ」という確立されたブランドの、世間がイメージする煌びやかな世界とはかけ離れた現実とのギャップに驚いた。

実力があっても必ずデビューできるとは限らない。

下積みが10年なんてざらだった。

 

なんて世界なんだろう。

彼らは夢を追い、叶えるために人生を捧げてる。

私にはそれがとても羨ましく思えた。

羨ましいなんて言ったら彼らに失礼なのかもしれないが、

それでも 昔から夢や目標があまりなかった私からすれば、目標があって夢があることは幸せなことだなと思う。ただただ凄い。

 

夢のために全力で生きるなんて有意義な人生の過ごし方だ。

過酷な世界だが、面白い人生だと思う。一度きりの人生。こう思い切り自分の人生を賭けて生きていくのは有りなのかもしれない。

そんな重大な決意を10代の若いうちからするんだからやっぱり彼らは凄いと思う。

 

それに彼らが多才なのはきっと初めからではないだろう。

夢を叶えるために、その世界で生き残るために必死に身につけた武器。

他の人よりも抜きんでた自分だけの個性。

がむしゃらに闘うことで彼らの美しさはより輝く。

原石が環境や努力によって磨かれて秘めていた光を放つ。

 

やればできる。頑張ればいつか必ず。その成功体験が彼らを強くしてる。

並々ならぬ努力なくして彼らはいない。

 

一方こちら側も、確約されていない彼らを応援するのは相当な精神力も必要なのだと思う。

いつ消えてしまうかわからない。

彼らがいることはあたりまえでないことを私たちは常に意識して、いつ何が起こっても動じないように心づもりをしていなければならない。

 

彼らも人間で、彼らのアイドルとしての時間は有限。

その大切な時間を応援できることに感謝したい。

 

 

なんて、こんなことを言っているが私は彼らのことを何も知らない。

だから、知りたい。

 

その一心で今日も私は彼らにスポットを当て自分の人生を生きている。同じ地球上に存在し、今日も東京という地域の中で存在している彼らに勇気をもらう。

 

アイドルという存在は私たちに希望を与えてくれる。

 

彼らが存在していてくれるだけで元気になれるのだから不思議なものだ。

 

 

彼らの放つ言葉一つで救われる人はたくさんいる。

彼らがいるから今日も生きていける。そう思うのはきっと私だけではないと思う。

大袈裟かもしれないが、それだけ彼らには影響力がある。

人生に意味を見出せなくても、この人たちがいるから頑張ろうと思える。

 

 

子供のころ、私はどんな大人になりたかったんだろう。

彼らを見ているとそんなことを考える時間が増えた。

 

もう少し若ければ、これもできたかもしれない。こんなはずじゃなかった。

なんて思ったりもする。

 

保母さん、小説家、陸上競技の実業団のマネージャー、オリンピックに携わる仕事

 

何一つ叶っちゃいない。叶えるための努力もきっとそこまでじゃなかった。

 

それが夢だったかと言われると何となくで決めていたり、その時最も興味を惹かれていたものを挙げていたり…

 

声を大にしていえる話でもない。私は現実から目を背けて、自分の気持ちに耳を傾けていなかったんだと思う。自分への問いをしていなかったんだろうな。

 

結局私には夢なんかなくて、ただ生きていただけの人間だったんだなと悲しくなる。

 

 

 

 彼らを見ているとあの頃の自分に戻りたくなる。

やりたいことに夢中でそのためにがむしゃらに生きていた日々に。

続けていれば未来があったのかな、とか。そんなの今更いったってしょうがないのに。

 

だからこそ、芽生えた感情があった。

 

 

何かに挑戦したい

 

 

これから年を重ねていく中で挑戦できなくなることは山ほどある。

若いといわれる今だからこそ動くしかないんじゃないかと。

失敗したっていくらでも修正はきく。

 

やってみようか。

 

そんな思いに駆られた。24の秋。

私はTravis Japanを好きになってやってみたいことが増えた。

多分少し前の自分だったら絶対にやりたいだなんて思わなかったと思う。

 

 

私の原動力は知りたいという探求心。

 こういう性格だから向いているんだろうな。

とにかくやれるところまでやってみようと思う今日この頃なのでした。

 

 

 

 

ふと最近、思うことがある。

彼らは私たちに幸せな時間を与えてくれるけれど、彼らは幸せなんだろうか、と。

孤独ではないだろうか、と。

 

彼らには仲間がいるからきっと大丈夫だとは思うが、一人悩んで抱え込んでいたらと思うと眠れなくなる時がある。

 

お金があっても幸せとは限らない。

 

人間の闇は深い。

 

彼らだって人間だ。完璧じゃなくていい、弱音を吐いてもいい。

むしろ、曝け出してくれた方が人間味を感じて応援したくなる。

彼らは偶像なんかじゃない。此処に存在する。

 

 

今日も生きていてくれてありがとう。

今日も私の生きる意味になってくれてありがとう。

 

 

なんて無性に感謝の言葉を述べたくなったのでした。

 

たったひとりの人の存在が私の人生を良い方向に変えていく。

 

 素敵な出会いをしたなあと思う日々です。

 

 

いつもありがとう。出会ってくれてありがとう。

これからも貴方を応援させてください。