陸上オタク、ジャニーズにはまる

 

 

2020年夏ー

20代半ばに差し掛かり、語彙力の低下をひしひしと感じはじめた。

 

コロナ自粛中にジャニーズのにはまった。

この私がジャニーズにハマるなんて…

地球が滅亡しても絶対にあり得ないと思っていたことが現実に起こってしまった。

 

 

 

ジャニーズを好きになってからというもの私の生活は変わった。

 

顔が良い!!!!!!!!!!とにかく良い!!!!!!

 

 

目の保養でしかない!!!!!!!!!!!

 

 

意味わからん!!!!!!!!!あかん!!!!!!

 

興奮すると、「やばい」「無理」「最高」の3単語で彼らへの思いを表すようになった。

 

なんたる語彙力のなさ…

 

これらはとても便利な言葉で、周りのジャニオタの友人達と気持ちを共有する上でとても手っ取り早い言葉だった。

 

しかし、彼らを知っていくうちに彼らの並々ならぬ努力をこんな言葉で括ってしまうのは幾分申し訳ない気持ちでいっぱいになった。できることなら適切な言葉で自分の想いや彼らの事を語れるほうが良いに決まっている。

 

読み手に誤解を招かぬように自分の感情に合った言葉で人に伝えるためには、文章力を磨くしかない…と考えてたどり着いたのが、ここである。

 

 

拙い文章ではあるが、彼らへの敬意を表して記録として遺していけたらと思う。

 

 

 

 

さて、本題に移ろう。

私は全くと言っていいほど男性アイドルに興味がなく、箱根駅伝と陸上観戦が趣味の陸上オタクだった。

箱根駅伝に関しては毎年5区間以上をはしごする追っかけだったし、陸上の試合を観に海外まで飛んだこともあった。

 

そんな、ジャニーズとは無縁の生活を送っていた私が友人の勧めによってこの世界に片足を突っ込み、抜け出せなくなった話をしようと思う。

 

 

冒頭で少し触れたが、私はこのコロナ自粛 真っただ中の4月初旬にジャニーズの沼に落ちた新規である。

 

 

 

心が病んでいるときはジャニーズの沼に落ちやすいらしい

 

 

そんな話を後から友人に聞いた。

 

 

 

今の私、まさに典型的なそれです!!!!!!!!!!

 

 

 なんて声を大にしながら私は彼らへ想いを馳せる。

 

 

ちょうどその頃は、転職活動中だった。3月末で仕事を辞めたものの、コロナの影響で全くといっていいほど転職活動が進まなかった。

 

それどころか、緊急事態宣言の発令によって2か月間の外出自粛になった。働きたくても働けない、時間だけが有り余る毎日。

 

家からも出られない、仕事も見つからない、完全に社会不適合者だった。

ひとりで家の中にいると気持ちは落ち、悪い方向にしか考えられなくなった。

生きていることがしんどいと感じる時間が増えた。

 

不安だけが常に付き纏う状況の中で、同じ時期に転職のために退職した友人と連絡を取り合い、励ましあいながら毎日を生きた。

 

 

ある日友人が

「お勧めしたいグループがあるからよかったら見てほしい」と言ってきた。

 

 

それが

 

クロバットを得意とする”Snow Man”との出会い

 

だった。

 

 

私は音楽や流行りに疎く、デビューしたてのSnowManを知らなかった。

それどころかKing&PrinceとSexy Zoneの違いもよくわからなかった。

平野紫耀中島健人は同じグループだと思っていたし、誰がどっちのグループに所属しているのかも曖昧でジャニーズに関して無知だった。

 

今思うと酷いくらいの疎さだなと思う。

平野君とケンティ―が同じグループとか顔が良い最高のドリームチームでしかないよな。そう考えると悪くもないか。なんて思ったり。

 

 

正直、友人からその話を持ち掛けられたときは、ジャニーズにまるで興味がなかったので、とりあえず見てみるかー 程度の軽い気持ちだった。

 

 

まさか好きになるなんて思っていなかった。

 

 

そんな私がジャニーズのYouTubeで初めて見たのが、すのチューブの人狼回。

(さっくんがすぐに人狼に仕立て上げられ、とりあえず殺される面白いあれ。

翔太君が下手なやつ)

 

私の人狼の思い出といえば、

初回時に「人狼ですか?」の問いに「はい」と答え、一番に殺されるという

なんとも間抜けな話がある。とにかく嘘をつくのが苦手だ。

 

 

人狼回は実践で本当に使えるヒントが散りばめられていて面白かった。

 

 

多分、友人が私に見せた動画の一発目が人狼という企画ものだったのもよかったのだと思う。キラキラアイドルのイメージが一気に崩れた。

 

ただただ面白かった。

 

 

 

かっこいいだけでなくこんなに面白いんか…

ジャニーズって無敵じゃない!?凄いな、多才すぎるだろ…おいおいおい…

 

 

全然ジャニーズを知らなくても楽しめる企画はいいなと思った。

 

 

なによりジャニーズがYouTubeを配信しているという衝撃。

 

いや、衝撃なんてものじゃない。

 

嘘だろ!?!?!?!!?こんなイケメン達がずっと画面に!?はああああああああああ。。。最高

 

となったし、

彼らはとにかく眩しかった。。。(イケメンは尊い)

 

動画が続く限り延々とイケメンは映り続けるし、目の保養でしかなかった。

 

 

ジャニーズといえば、SNS禁止でテレビの相関図や写真に関しても管理がとても厳しく肖像権を守っているイメージが強かった。近年はそれが緩くなっていることを知った。近年、YouTubeのチャンネルやインスタグラムが開設されるようになった。

こんなにジャニーズが身近になったのか…感心した。

 

 

私の中の閉鎖的なイメージが覆された

良い意味でジャニーズの概念が壊れた。

 

 

 

友人の思惑通り、私はまんまと沼にはまった。

 

 

SnowManYouTubeを見ることが日課になり、廃れた毎日が激変した。

ここ最近、生きる事が少ししんどいと思っていた私を変えてくれた。

 

友人からおすすめされたものを片っ端から見て勉強する毎日。

 

人狼から始まり、お化け屋敷、食べたいもの当てる企画(しょっぴーの焼き鳥一生見てられる)、ダンス動画、2時間生配信、9時間生配信、IslandTV…などなど。

時間を忘れたように見続けた。暇さえあれば憑りつかれたように魅入った。

 

勉強していくうちにジャニーズは舞台に力を入れていることを知った。

私はジャニーズに対してコンサートのイメージしかなかった。

もともとキラキラアイドルイケメンカースト上位集団(言い方酷い)に抵抗があった。

眩し過ぎて目を背けていたのだと思う。

 

そんな彼らがキラキラコンサートよりも

むしろ、舞台がメインというのは目から鱗だった。

 

 これまで趣味で何度か舞台を見に行っていたこともあり、彼らはコンサートだけでなく舞台をたくさんやっているというところにとても魅かれた。

 

なんなら、舞台を見に行きたいという気持ちが強く芽生えたことを覚えている。

 

 

 ジャニオタ新規の私には覚えることが山ほどあった。

今までジャニーズを好きになったことがある人ならば、ある程度の土台があるので紐付けていけば名前や関係性を覚えることは容易かもしれない。

 

私にはその土台がなかった。

[名前(愛称)、顔、メンバーカラー、特徴、生年月日、入所日、入所歴、メンバー同士の関係性、オリジナル曲、どんな作品に出ているか……]

 

挙げ始めるときりがないが、この膨大な量の情報を処理するのは大変だったが、楽しくて仕方がなかった。

 

いや、本当に膨大な量。ジャニオタってこんなに大量の情報処理よく整理しているな、と。

それに加えてメディアの情報とか雑誌の発売日とか。。。

 

 

 

記憶力鬼か!?AIか?!!!!普通に時間足りないけどみんな寝てるんか?

 

心底尊敬した。専用のスケジュール帳を買おうか悩んだくらいだ。(多分今後買う。)

 

 

まあでも知識を蓄えるのは好きな方で、知らないことを知っていくのは楽しかった。

特にメンバー同士の関係性を知っていくのは楽しかったし、動画の中から垣間見えるSnowManの周りを見る力、気遣いは本当に凄いと思った。

下積みが長いグループはその力が特に備わっているなと。

 

あれ、もしかして私、今もの凄いグループを応援しているんじゃ…!? 

 

というかそんな存在をなぜ私は知らなかった???何故??!Why!!??

 

根っからのイケメン恐怖症なのかもしれない。(イケメン恐怖症とは)

 

 

 

顔が好みということでしょっぴー(渡辺翔太)を推し始めた私。

家にあった某キャラクターのぬいぐるみを人にあげるか売るか迷っていたところ、しょっぴーがそのキャラクターに似ているというのが巷で噂になっていると知り、その選択肢はすぐに消えた。

なので現在も家にある。簡単な女である。

 

しょっぴーにハマってからは毎回同じ曲の同じ部分のパフォーマンスに悶えるという現象が起こった。プロジェクターを使い、大画面で供給した。

 

だが、彼らを知っていくにつれて、自分の感情に違和感を覚えた。

いつも話の話題に挙げていたのはふっか(深澤辰哉)だった。それも無意識に。

友人に指摘されて気が付いた。

 

彼はいじられキャラとして笑いを取っているが、いつも前に出るわけではない。

自分の引き際を知り、自らの立ち位置を作っていくのが上手な人だと思った。

トークの回し方も絶妙で、まとめるのが上手かった。

 

 

リーダーやエースというより

縁の下の力持ちの敏腕マネージャー

そんな印象を受けた。

  

 

人として見習いたいと思った。

この人を応援したい、そう思った。

 

 

 

SnowManはそれぞれがそれぞれの色を持っている。

得意分野がみんな違う。

バラエティーに富んでいる。

各方面に適材適所の配置ができるSnowManは強い。

 

 

自粛期間中、仕事も決まらず不安のなかで過ごしていたが、直向きに頑張る彼らの姿を見て勇気をもらった。頑張る活力を見つけたことで良い方向に傾いたのか、無事に次の就職先が決まった。

 

緊急事態宣言が解けた6月からのスタート。

未来が見えたことで気持ちも落ち着き、曇っていた心が晴れた。

 

悩みが減ったことでジャニーズへ注ぐ熱がさらに加速し、ついに人生初のファンクラブに入った。

 

5月3日 SnowManの結成日

 

ずっと忘れない日に入ろう。そんな思いからだった。

この日は私にとっても特別な日。いつまでもいつまでも大切な日。

これからそんな特別な日を増やしていけたらと思う。

 

コロナ鬱になりかけていた私を救ってくれたのは紛れもなくSnowManだと思う。

今の私がいるのはSnowManのお陰だし、それを教えてくれた友人のお陰。

 

 

本当に本当にありがとう。

 

 

私はいつか彼らにお礼を伝えに行きたいと思っている。

 

 

彼らのコンサートや舞台が無事に開催されるようになった時にー

 

 

 

 

膨大な量の情報処理もいくらか落ち着いてきた頃、ジャニーズに詳しい小学校からの友人に「素顔4」を勧められた。絶対にこれは見たほうが良いとごり押しされ、私はすぐさま購入した。

 

 

素顔4を買ってから2日に1回は見ていたと思う。

私にとって初めてのジャニーズのDVD。わくわくが止まらなかった。

 

レベルが高い…

 

みんなデビューしているんじゃないかと思うほど、盛り上げ方や完成度の高さに驚いた。

 

DVDの感想を興奮気味に友人に伝えると、

「ジュニア担になりそうだね」と言われた。

 

デビューするまでの成長過程を追えるのはとても素敵だなと思ったし、彼らが輝くための土台(ステージ)が用意されていることに、事務所の大きさを感じた。

ただ、この用意された舞台をどう生かすか、どう生かせるかは彼らにかかっている。

 

観る側にとっては楽しむためのコンサートかもしれないが、明日が保証されない彼らにとっては戦場でもある。

蹴落とし蹴落とされのし上がっていく。そんな世界なのだろう。

そう思うと10代半ばから過酷な世界である。

 

仲良しごっこじゃ生き抜いていけない。彼らは這い上がらなければならない。

そのための魅せ場。自分がどう輝けるかを模索し表現する場。

チャンスを掴む場なのである。命懸けの戦い。

 

ここにいるのはみんなデビューを夢見て人生を賭けている青年たち。

その熱量に、真剣な姿に、心を打たれた。

 

 

彼らの成長過程を収めたこの貴重なDVDを家宝にすると私は決めた。

 

 

 

 

そして私はここで新たな沼を開拓することになる。

 

 

 

 

 

 

 

トラジャ(Travis Japan)との出会い、

七五三掛龍也との出会い

 

だった。

 

 

 

 

 

 

 この話についてはまた別の記事で書いていこうと思う。

 

 

この記事を書くまでに十分な時間を要した。

何度も言葉を打っては消してを繰り返した。

再考して納得のいくまで考えた。

 

そのときの自分の気持ちを表現するには堅苦しい言葉だけじゃ伝わらないと思い、砕けた文章にもなったが、とりあえず私が伝えたいのは、

 

夢を追いかける彼らを応援しない選択はないということだ。

 

 

 

彼らの夢を私たちが後押しする、そんな素敵な世界に私は足を踏み入れたのだ。

 

彼らが輝く未来を創るために、共に歩んでいきたい。